撞木鳥

上野動物園の東園で、ひっそりと暮らしているシュモクドリ。
名前を聞いても、あまりピンと来ない。「シュモク」ってなんだ ?
というのが、最初の感想だと思う。漢字で書くと「撞木」である。

撞木とは、梵鐘を撞(つ)き鳴らす際に用いる撥のことなのだが、
シュモクドリの頭部がこの「撞木」に見えることが、不思議な名の
由来だという。これを知ると、なんだか神々しく感じられるのだ。

東園の鳥たちを撮ろうと思う際には、シュモクドリは欠かせない。
それほど広くはないケージにいるのだけど、割とじっとしている。
ちょこまか動いたりすることも少ないので、けっこう撮りやすい。
そんなわけで、この日も立ち寄ってみた。ところが、最初に撮った
写真を後で見返して愕然とした。数コマ撮っているのだが、まさに
間違いが起きてしまった。すべてピントが合っていなかったのだ。
それも、ちょっとズレたというレベルではない。なぜこんなことに
なったのか、検証が必要なくらいだった。全部ボツにして削除して
しまったけれど、悲惨極まりない。ただ、そのことはわかっていた
らしくて、別の時間にまた訪問して撮っていた。それでなんとか、
載せられたようなものである。そして、頭の形をなるべく見せたい
と考えているので、どうしても横顔を撮りたくなる。檻がなかなか
厳しいというか、距離が近いのでコントラストも低めになるけど、
シュモクドリの風貌はなかなか面白い。成功率は意外と低いけど、
撮っておくと意外なストックとして役立ってくれる。助かる存在。

そんなわけで、そろそろ写真のストックが少なくなってきました。
もうちょっと頑張れるけど、このまま撮りに行けないとマズイぞ。
そんなことを思っています。好きな写真ばかり撮っているわけには
いかないし、なかなか両立は難しいですね。別館はまだ安泰です。
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(OM-D E-M1/NewFD 400mmf2.8L)
# by keiji_takayama | 2017-03-05 07:37 | 上野動物園 | Comments(0)

西陽とダルマワシ

さて、パンダを撮って帰ろうか。そんなことを思い、西園から再び
戻ってきた。上野動物園でのこと。レンズを担いでふらふら歩き、
なんとなく猛禽舎の前を通りかかった。ダルマワシに目が留まる。
西陽を浴びていて、とても凜々しい姿を見せていた。光が良くて、
これはいいシチュエーションだと感じた。しかし、檻の真正面には
ニコンのカメラを持った女性がいて、写真を撮っていた。隙間から
大きなレンズを入れるのはちょっと忍びない、でもファインダーで
このシーンを見てみたい、そんなことを感じつつ最初は見ていた。

15時59分から撮影開始。女性はずっとカメラを向けていたけど、
小柄だった。その後ろからレンズを入れ、抜いて撮ることにした。
やっぱり凜々しく、カッコいい。そう思いながらシャッターを数回
切ってみた。檻の影が体に出ているが、これは露出補正を使ったら
そこそこ目立たなくすることもできる。そんなことを考えていた。

最初はヨコ位置で撮っていたのだが、やはりタテのほうがしっくり
来ると思い、4コマ目から変えてそのまま10カット撮影してみた。
最後のコマは16時5分に撮っている。ちなみにこれは16時1分。
きりっと遠くを見据えている目線がとても良かった。嬉しくなる。

これですっかり気分を良くしてパンダのところに向かったのだが、
こちらのほうは800mmの画角では全く合わなかった。一番後ろに
下がっても、顔だけしかフレームに入らない。それでもなんとか、
形にしようとあれこれ試してみた。まぁそれはそれでいいけれど、
さすがにここには載せられない。というわけで全ボツにしたのだ。

これを撮ったのは2月17日だから、もう2週間前になる。早くて
とても困ってしまう。撮影活動も、なかなか楽ではないのである。
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(OM-D E-M1/NewFD 400mmf2.8L)
# by keiji_takayama | 2017-03-04 07:24 | 上野動物園 | Comments(0)

薄くなる用品年鑑

またしてもCP+ネタ。終わっても、話題はいろいろと探せるのだ。
会場のパシフィコ横浜に行くと、無料で手に入るカタログが2種類ある。
まずは「カメラ映像機器総合カタログ」。カメラやレンズを出展している
会社を中心に、そこの製品が1冊に纏められているのでとても便利だ。
中学生の頃、初めて手に入れたこのカタログで、機材について学んだ。
価格やスペックも書いてあるので、これを覚えればかなり詳しくなる。
発行は一般社団法人 カメラ映像機器工業会。いわゆるCIPAである。

一方、会場に置かれて自由に持って行けるのが、写真・映像用品年鑑。
こちらのほうは一般社団法人 日本写真映像用品工業会である。掲載の
メーカーも多いので、けっこう分厚いカタログだ。しかもオールカラー。
かつては、カメラ総合カタログはモノクロだった。この時代からずっと
カラーだったことを覚えている。いつの頃からか、体裁が変わって版も
大きくなったのだが、カメラカタログよりも豪華な印象が強かったのだ。
各社の製品だけでなく、記事もいくつか載せられている。中古車雑誌の
カーセンサーのような感じだ。実際読んでみると、けっこうためになる。

ところがこの用品年鑑、ここ数年でスリム化が大きく進んでいるようだ。
試しに年鑑のページ数と会員名簿で比べてみたのだが、予想以上である。

2012年 484ページ 会員数63(賛助会員含)
2014年 448ページ 会員数59(賛助会員含)
2016年 352ページ 会員数51(賛助会員含)
2017年 292ページ 会員数48(賛助会員含)

なんと、ここ5年でカタログのページは40%、会員は25%も減っていた。
ここ数年はカメラの売れ行きも以前ほどではなく、厳しいと思うのだけど、
ここまでとは。会場でカタログを手にしたとき、薄さに驚いたのも然りだ。

ここからかつてのように分厚くなるとは思えないけれど、このままどんどん
薄くなってしまうのは寂しい。数年後にどうなってしまうのか、懸念される。
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(OM-D E-M5/ルミックスGバリオ100-300mmf4-5.6)
# by keiji_takayama | 2017-03-03 07:38 | 千葉市動物公園 | Comments(0)

1127人減

「元気がない」と言われつつも、それなりに盛り上がっていた。
そんな感想を抱いていたCP+。2月26日で閉会となった。
気になっていた総入場者が発表されたが、ちょっと意外である。

2017年 66,665人

2015年 67,617人
2016年 67,792人

2015年から2016年は微増だったが、今年は大きく下げてしまった。
目標を7万人と掲げていたので、寂しい気がする。かつ意外だった。
ちなみに、各曜日の入場者は下記の通りである。

2月23日(木) 13,081人
2月24日(金) 17,776人
2月25日(土) 20,700人
2月26日(日) 15,108人

ちなみに、昨年の入場者はこちら。

2月25日(木) 12,967人
2月26日(金) 17,921人
2月26日(土) 22,216人
2月27日(日) 14,688人

さほど大きく差はないように感じるのだが、土曜だけが例外だった。
25日はたいへんな混雑だったと聞いていたが、実は大きく下げている。
実はこの日、隣接するクイーンズスクエア横浜は、全館システム点検が
行われたため、館内の全店舗・全施設が休館となっていた。建物には、
一切入ることができない。このため、パシフィコ横浜に行く道も大きく
変更しなければならなくなった。これが理由の1つという声もある。
稼ぎ時の土曜にそんなことしなくてもいいのに、という気もするけど。
さて、来年はどうなるか。もう少しゆっくり回ってみたい気もする。
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(OM-D E-M1/NewFD 500mmf4.5L)
# by keiji_takayama | 2017-03-02 10:28 | 千葉市動物公園 | Comments(0)

疑われた話

最近たまに聞こえてくる話。フォトコンテストに入選した作品が、
実は加工されたものであることが判明し、せっかくの名誉を取り消
されてしまうことがあるそうだ。写真を後から自在に変えられる、
そんな便利なことが可能になったから起きる、弊害の1つだろう。

フォトコンといえば、動物園で写真を撮り始めてすぐの段階で挑戦
していた。2003年秋〜2005年11月までの2年間 、大小関係なく
いろいろなコンテストに、動物園で撮影した写真だけで応募した。
ホームランバッターではなく、誰が選者でも選ばれる、首位打者の
ような位置を目指していた。結果 、入選したのは61回であった。

そのうち2回、疑われたことがある。最も大きな疑惑があったのは
2004年に発表された、浜松市動物園の写真コンクールである。獲得
したのは「特選」。最高位である。ユキヒョウの写真だったのだが、
もともと常連客の間では撮れないとされていたらしく 、表彰式では
どうやって撮ったのかと質問された。何のことはない 、背伸びして
撮っただけである。ただ 、天気が味方してくれたのが大きかった。
当時のコンクールではデジタル写真の応募が認められていなくて 、
300mmに2倍のテレコンを装着し、EOS-1Nで撮った写真だった。

で、表彰式の際に聞いたのだが、審査の時にも物議を醸したそうだ。
そちら側でも、撮れない写真ではないかと思われていた。後から檻を
加工して消したのか、或いは別の動物園で違う個体を撮影して応募、
なんていうことを疑われたらしい。でも、これの答えはすぐに出る。
応募規約に従い、ネガを提出したのだ。これで一発。そして、浜松の
個体であるという決定的証拠が写真に残っていた。これで疑いは晴れ
受賞となった。この当時でこういう話が出るのだから、そこから更に
デジタル写真の進化が進んだ今では、選ぶ方もたいへんだなと思う。

Twitterなどでコンテストの話題が出ると、また期間を決め 、全力で
チャレンジしてみようかと思うことはあるけど、入選している写真を
眺めると、以前とはかなり傾向が異なっている。さすがに厳しそう。
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(7DMarkII/EF600mmf4L USM)
# by keiji_takayama | 2017-03-01 08:58 | 多摩動物公園 | Comments(0)

2017年初ツアー

2017年の初ツアー。筑波山梅林と印旛沼に行ってきました。
お客様は22名です。横浜の集合場所を午前9時に出発しました。

まずは筑波山梅林。21日の下見時には5分咲きだったのですが、
それが7分咲きになり見頃を迎えていました。梅まつりも開催され、
イベントも始まっています。花の量が明らかに増えていましたが、
人の数も多くて、なかなか好みのシチュエーションにはなりません。
見返り縁台は工事中ということで、立ち入りが禁止されていました。
それでも、たくさんの梅の木と花に囲まれ、楽しく回れました。
時間は多めに2時間取りましたが、花が想像以上に咲いていたので、
時間ギリギリまでお客様と歩いていました。天気予報では雨という
ことでしたが、昨日の時点では曇り。確かにどんよりしていたけど、
途中からは晴れ間も広がりました。花の色合いや風景がよい、という
声もいくつかいただいています。また行きたくなるところでした。

筑波山梅林を出てバスに揺られ、続いての目的地は印旛沼です。
下見のときと同じく、佐倉ふるさと広場で撮ることにしました。
しかし、空にはたくさん雲が広がってしまいました。隙間からは
陽の光がちょっとだけ見えるけれど、さすがに厳しい状況です。
ただ、風は幸いにも強くなく、モーターボートの音もしません。
とはいえ、なかなかチャンスには恵まれませんでした。しかし、
日没直前になって光が沼に入り込みました。見事なオレンジの
筋が通り、カモが休む姿を照らし出しています。これはなかなか
幻想的なシーンでした。しかし、あまりにも遠かったのが残念。
その後は大きな変化もなく、日没を迎えて終了となりました。

下見の時には富士山が見えたわけで、これはあまりいい結果とは
言えません。しかしこの印旛沼、とても魅力的なところでした。
いくつか良いポイントがあるようですし、また行ってみたいです。

帰りは高速もスイスイでした。ちょっと遅れましたが、ツアーも
2017年になりました。次は再び東北へ、動物を撮りに行きます。
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(OM-D E-M1/NewFD 500mmf4.5L)
# by keiji_takayama | 2017-02-28 07:37 | ズーラシア | Comments(0)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama