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未満

人間ドックを受けてきた。腹にゼリーを塗られてグリグリ器械を当てられてみたり、
発泡剤とバリウムを飲んだあとぐるぐる回されたりした。毎年のことではあるけど、
どうも慣れない。スタッフが全員女性である、というのが唯一の救いと思えるほど。

でも、毎年最大の懸案はこれではない。胸囲を測るときに腹を引っ込めて、笑われて
しまうことでもない。それは視力である。ここ数年測定するたびに視力が落ちていて
さすがに日常生活に支障を感じている。だが、クルマを運転したり、待ち合わせなど
絶対に見えないと困る時以外はメガネを着用していない。近距離でメガネを使うと、
頭痛が起きてしまうからだ。ちなみにカメラには視度補正レンズを入れている。内臓
されている視度調整をマイナスにフル設定し 、これに加えて-4を入れているのだ。
こんな状態でマニュアルレンズを使っているのだから、偏屈以外の何者でもないが。

とまあそんなわけで、測定である。いつものように測定器を使って、手元のレバーで
穴の開いている方向を示す。解らなければ、×のボタンを押す仕組みだ。ある程度は
覚悟していたが、もうのっけから見えないのだ。×である。何度か繰り返したけど、
とうとう一度もレバーを動かすことはなかった。すべて×。これはマズイなぁと思い
結果を聞いてみると、両目とも0.1未満という答えが返ってきた。0.1までしか測定
できないそうで、それ以下はすべて「未満」になるそうだ。ちなみに昨年は、未満が
片方だけ。この1年でさらに低下したことになる。これで写真をやっているのだから
なんというか、よく続いているなと我ながら感心してしまった。そこで疑問だけど、
カメラマンの視力ってどのくらいなのだろう。これ、どこかの雑誌でやってくれ〜。

写真はシロテテナガザル。どっかの偵察部隊みたいだった。視力どのくらいだろう。
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AB (E-3/ズイコーデジタル70-300mmf4-5.6ED)
by keiji_takayama | 2011-06-30 09:03 | 王子動物園 | Comments(2)

ヤマちゃんと400mm

王子では70-300mmのほかに、古い400mmも持って行った。その目的がトラだ。
ユキヒョウなどは近くで撮れるけど 、トラは遠くでじっとしていることが多いため、
なるべく135換算焦点距離を長く保ちたかったからである。フォーサーズを使って、
800mmにするのが構図的にベストであると確信していた 。レンズの解像度が低い、
という大きなリスクはあったものの、試すには絶好の機会だと考えていたのである。

後から聞いた話だが、ここのトラは2頭が交代で外に出る。そして午前中に見られる
♀のトラがとても美形であるということだった。なるほど写真で見てみると、確かに
あどけない顔つきをしている。数年前まで東武動物公園にいたというのだが、これは
全く記憶がなかった。名前はヤマちゃん。そんなわけで、このトラをどうしても撮影
したかった。開園とほぼ同時に入り、トラ舎に向かう。すると手前のほうをウロウロ
歩いていた。ここはまず様子見だ。しばらく別のところに行って再び戻ってくると、
期待していた場所にどっかり腰を落とし、くつろいでいた。これはチャンスだ。少し
急いでレンズをセット、ファインダーを覗くと。イメージしていた通りの大きさだ。
とはいえ、レンズの性能が追いつかず、ピント合わせに難航する。なんとか見られて
このくらいであった。どうもソフトフィルターを使った感じで、ふわりと柔らかい。

このレンズの口径は77mmであった。そこで400mmf5.6で口径が72mmくらい、
EDなどの低分散ガラスを使っているレンズで再チャレンジしてみたくなった。これに
当て嵌まるレンズはニコン、シグマくらいのものであり、入手はかなり難しそうだ。
口径が大きいとピントが合わないので、できるだけ小さいレンズで挑む必要がある。
さすがにこのままではちょっと残念なので、また機会を見つけて挑戦するつもりだ。
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AB− (E-3/オートヤシノン400mmf5.6)
by keiji_takayama | 2011-06-29 01:39 | 王子動物園 | Comments(4)

人気の秘密

どこの動物園でも、お客さんの人気を集める動物がいる。社会的な認知度が上がる、
という意味ではない。そこの場所に行くといつも誰かが眺めて楽しんでいる、という
ことだ。写真を撮りに来ている常連さんが絶えずカメラを向けている、という点でも
共通するものがある。王子でのそうした風景の1つを、カバ舎で見かけた。ここでは
多摩ほどネコ科動物の人気が高いわけではない。それはパンダが素通しで見られる、
ということも理由だと思うが、やはりガラス越しであることも影響しているだろう。

この時期の王子では、毎年行われるフォトコンテストの作品撮りに来ているであろう
と思われる、カメラを持って歩いているお客さんを数多く見かける。そうした点でも
何かしてくれそうなカバは人気なのかもしれない。そんなことを考えながら寄った。
上野でもそうだが、カバはどういうわけか小さな子に人気がある。風貌もそうだが、
水の中でのんびり過ごしているところにも、感じるところがあるのだろうか。そんな
王子のカバは、ナミコさんというそうだ。見ると、後ろ向きにぷかぷか浮いていた。
カメラを覗きながら「こっち向いて〜」と話しかけている人もいる。さてこれから、
どういう動きを見せるのだろうと思っていたら、飼育係さんがやってきた。すると、
スイスイ近くに寄ってくるナミコさん。で、飼育係さんが手を伸ばしてナミコさんに
タッチしたら。なななんと、口をガバ〜ッと大きく開けたのだ。近くにいたみんなは
もう大喜び。シヤッター音も響きわたる。ところが、この時カメラには望遠ズームが
装着されていた。動いてどうこうという場合ではない。そのままなんとかフレームに
入れて撮ったのがこれ。いやぁ、それにしても驚いた。これも、人気の秘密かもね。
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AB (E-3/ズイコーデジタル70-300mmf4-5.6ED)
by keiji_takayama | 2011-06-28 00:20 | 王子動物園 | Comments(2)

鼻息飛沫

遠目に、サイが水場にいるのが見えた。皮膚が濡れたら面白そうだ、そんな理由から
急ぎ足で向かうことにする。着いてしばらくそこで眺めてみたが、特に動きがない。
ならばと、向かいにいるスイギュウの様子を探ることにした。この間の時間はたぶん
30秒もなかったと思う 。で、再び戻ってきたらサイはごろ〜んと横になっていた。

これだとさすがに写真は厳しいなぁ。そう感じて戻ろうとしたら、飛沫が上がった。
小さなもので一瞬だったけど、気付いたらまずは観察。あ〜なるほど、鼻息である。
これが水面の水を押し上げて飛沫になったのだった。子供の頃に、似たようなことを
してついつい力が入りすぎて、顔が水だらけになった覚えがある。イメージとしては
そんなことを考えて、次に飛沫が上がるのを待った。やがてこの飛沫は小さくなり、
何事もなかったかのような静寂が訪れる。小さな、なかなかに楽しい発見であった。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE )
by keiji_takayama | 2011-06-27 18:35 | 多摩動物公園 | Comments(0)

一本勝負

深夜バスに揺られて、再び王子動物園に出掛けてきました。前回は初めて乗ったし、
慣れなくてなかなか眠れなかったのだけど、今回は対策がバッチリうまくいったので
かなり快適に過ごすことができました。バスは楽しい。これで、ますます地方通いが
加速しそうです。予定よりも早く着いたので、開園に間に合いじっくり撮れました。

ここは大きなレンズが不向きです。ガラスが厚くてなかなかピントが合わないから。
加えて、キヤノン100-400mmが入院しているので、オリンパス一本勝負でした。
先日D3を7Dに買い替えた際、余裕が出たので購入した70-300mmと、ヤシカの
古い400mmレンズを使用。さすがに厳しい状況もあったけど、まぁそこそこ成果は
あったように思います。天気がとても不安定で、雨が降ったり、晴れたり曇ったり。
これを何度か繰り返すような1日でした。いつもだとある一部分を切り取った状態で
写真を撮ることが多いけど、今回はズームをメインに据えての撮影。画角での構図が
キメられなかったし、撮る場所を変えることで対応するケースが多かったようです。

日曜の王子は思っていたほどの混雑もなく、穏やかな雰囲気。親子連れが圧倒的で、
見やすいことからお子さんも満足しているよう。今回はパンダも外に出ていたので、
なんとか押さえることができました。次は天王寺で、ゆっくり撮ってみたいですね。
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AB (E-3/ズイコーデジタル70-300mmf4-5.6ED)
by keiji_takayama | 2011-06-26 22:26 | 王子動物園 | Comments(0)

縫う

やや長めの望遠レンズ2本が最低でも入る、大きめのカメラバッグを探していた。
売場に行ってみると、ちょうどいいものがあった。ただ、デカい。こんなのを1日
持っていたら確実に疲れると思う。昔愛用していたテンバの製品ではあったけど、
かつてのような頑丈さも感じられなかった。でも、選択肢がほかにない。試しに、
ポケットをすべてチェックしたらビックリ。収納力はかなりのものだ。ちょい前の
コンパクトカーのように、小さなスペースがたくさん用意されている。なかなかに
使いやすそうだったので買うことにした。価格は14600円。持ち帰ってみたら、
ショルダーベルトの肩掛けの紐がほつれていて、中からクッションが覗いている。
これは完全に見落とした。程度が良いという評価だったので、すっかり信じ込んで
しまったらしい。カメラやレンズはテストするのに、ちよっと迂闊だったと思う。

それでも、縫えばなんとかなると考え直した。針と糸を使うのは久しぶりである。
玉結びと玉留めしかできないのだが、それでも指に針を刺すこともなくて、無事に
修理が完了(笑)した。大したことではないが、こうして愛着が湧いてくるものだ。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE )
by keiji_takayama | 2011-06-25 02:24 | 多摩動物公園 | Comments(2)

狙い撮りのススメ

ツアーに参加してくださるお客様から、様々な質問や相談を受ける。その1つが、
「デジタルにしてから無駄撃ちが増えてしまった」というものだ。このケースでは
つまりフィルムを経験している、ということになる。フィルムは撮影後に未現像の
状態でパトローネが残る。撮影枚数が増えるとこのパトローネがどんどん溜まり、
「たくさん撮った」ということが一目瞭然である。ところがデジタルは、カードの
容量が大きいと、視覚的な撮影枚数の多さを実感しにくくなる。撮っているうちに
知らず知らずとんでもない枚数になっていることに気付き、ビックリしてしまう。

これの解決策としては、撮影枚数をきちんと把握できるようにすればよい。例えば
カードの容量を小さいものにしてしまう。せいぜい100枚くらいしか撮れないと、
必然的にじっくり真剣に狙うものだ。まぁそれだけが理由ではないが、撮影時には
だいたい512MBか1GBくらいしか使わないようにしている。カメラによっては、
2GBのカードを使用することもあるが、たいていの場合撮影枚数は100前後だ。
余裕がないので失敗は許されない。不思議なものだが、こういう気持ちで挑んだら
意外とうまくいくことが多い。1回のシャッターの重みを感じるから、だと思う。

例えばこういうシーンを撮るとき。連写してずっと撮っているより、ここだと思う
狙ったタイミングでシャッターを切るほうが、確実性も増す。それはAFだろうが
MFだろうが関係ない。いつもとは言わないが、たまにそういう狙い撮りの練習を
してみるのもいい。ドンピシャのタイミングで捉えられたら、喜びもひとしおだ。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE )
by keiji_takayama | 2011-06-24 00:17 | 多摩動物公園 | Comments(0)

フォーラム

日付が変わったので昨日の話。仕事が遅番だったので、その前にキヤノンのサービス
センターに行ってきた。100-400mmを清掃に出すためである。平日だったので、
受付はスムーズに済んだ。オーバーホールをすると2万4千円かかってしまうから、
内部の点検清掃を行うことに。仕上がりは7月1日の予定、直接持っていくと早い。
これでまぁ一安心。時間に余裕があったので、近くにあるペンタックスフォーラムを
覗いてみた。リニューアルされたということで、建物はとてもキレイである。店内で
アウトレット品の新品K-7が、5万円台で売られていた。カメラはまだしも、様々な
アクセサリーも売られている。こっちのほうは手を出しやすいので要注意だと思って
いたところ、LEDライトが980円だった。仕事で使うものだけど、プライベートでも
1本持っておくとたいへん便利だと思ったので、購入することにした。ツアーの際、
お客さんのレンズを確認するときなど、活躍の場がけっこう多い。写真展をじっくり
見たら、予想外に時間を使ってしまいそう。メーカーのサービスセンターというより
どこかのギャラリーに来ているような雰囲気。たまにこういう場所で、静かに写真を
眺めてみるのも楽しそうだ。出品する側になれたらいいが、使用料高そうで・・・。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE )
by keiji_takayama | 2011-06-23 01:57 | 多摩動物公園 | Comments(0)

撮影好き

昨日FL-Fを使ったという話を書いたが、このレンズはとても古い。新旧レンズの
大きな違いの1つは最短撮影距離であろう。FL-Fはなんと8mだ。その後に出た
FD500mmf4.5Lは4m、これがNewFD、EFになると4.5mに戻るのだが、現行の
EF500mmf4L ISでは再び4mになった。とこうして書くと、使用するレンズは
ことごとく古い。メインで使っているEF600mmf4Lにしても、発売は1988年。
なんと23年前のレンズである。この頃の写りがとても好き、というのが表向きの
理由ではあるが、まぁ要するに現行型は高くて手が出ないだけなのだ。とはいえ、
こうした古い、写真雑誌などであまり推奨されない組み合わせでそこそこ撮ると、
なんというか「撮影した」という気分を存分に味わえるのがいい。これはカメラが
好きとか写真が好きとかいうジャンルでは括れない。ただ単に撮影が好きなのだ。

ちなみに、写真のユキヒョウは檻の近くにいた。最短8mではとても狙えないが、
これを助けてくれるのが中間リングである。持っていると確実に武器になるのだ。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE+ケンコーEXT20mm )
by keiji_takayama | 2011-06-22 08:32 | 多摩動物公園 | Comments(0)

FL-F復活@多摩

約4カ月振りの多摩は、とても暑かった。前回訪問は2月だったから当たり前か。
起きたときは雨が降っていたので、そういうものだと思っていた。そしたら晴れ。
蒸し暑くて汗だらけになってしまった。しかし、園内は遠足の子ども達もおらず、
かなり空いていた。スペースにも余裕があったので、じっくり楽しい撮影時間に。

この日は、実戦では初となるキヤノンFL-F500mmf5.6を使った 。このレンズ、
FDの前のタイプである。発売は1969年というから、今から42年前のことだ。
こんな昔のレンズだし、当然状態はマトモではない。修理してきっちり直そう、
そう思って見積もりに出してみたら、案の定修理不能という答えが返ってきた。
まぁ仕方ない、だったらそのまま使ってみよう、というのが今回の出動理由だ。

古いレンズだけあって、操作性はすこぶる悪い。三脚座が短くて大きいために、
ピントリングを回すのにえらく苦労する。コツさえ掴めばそこそこ早くなるが、
それでもいつもより、スピードは格段に落ちていたと思う。ところが、こういう
使用難易度の高いレンズを使うと、俄然張り切るところがある。どう見てもいい
描写などしないのだけど、だったらどんな写真が撮れるのか。考えると楽しい。
そんなこんなで1日周り、88コマ撮影 。腐ってもフローライト搭載レンズだ。
コントラストが全体的に低いけど、考えていた以上に頑張ってくれた。これだけ
撮れれば満足できる。フードに巻かれた緑色のラインは、まだまだ健在である。
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AB (30D/FL-F500mmf5.6FLUORITE )
by keiji_takayama | 2011-06-21 23:11 | 多摩動物公園 | Comments(2)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama