<   2010年 09月 ( 30 )   > この月の画像一覧

皮肉な展開

ズーラシアで撮影の予定だった。そう、目的があったのだ。そろそろ尻に火が着く、
そんな状況だったから、一発でキメようと考えていた。ところが、ゲートから入って
スタッフに話を聞きガッカリ。なんと、イベントだか何かが入っていて休みだった。
こうなるともう終了だ。これはさすがに参った。通常の撮影も兼ねようと思ったので
機材はフルセットを持って来た。それが一気に重く感じられたのだ。気を取り直し、
なんとか形にしようと足を踏み入れたが、いつものようになかなかチャンスがない。
そして、ここ最近AFレンズでの撮影が少ないこともあってか 、手応えがないのだ。
現在のメインカメラである1DMarkⅡNは、購入してからこれといったカットをまだ
撮れていない状況だ。クオリティは好きだけど、どうも実力を出せていないと思う。
このカメラを初めて使ったのは3年くらい前になるが、その時の写真は代表的な作品
として人に見せられるものだ。従って、この状況にはとても満足できないのである。

で、結局そのまま園内を歩き、カメラを向けずに眺めたりしていた。いつものように
15時過ぎには入り口付近に戻ってくる。ライオンは奥のほうでひっくり返っていた。
ウンピョウは檻のすぐ手前で寝ていたので撮れず。残すはトラ。こちらは歩いている。
ダメもとでカメラを2台体勢にして、テレコン代わりの30Dを600mmに装着する。
そしてしばらく待っていたら、チャンスは突然やってきた。同居している相手に対し、
警戒の視線を向けて伏せたのだ。先日死の淵から帰ってきたばかりのカメラがメインを
超える働きを見せる。これはちょっと皮肉な展開だった。でも、久々にトラを撮れた。
b0016600_2195175.jpg

AB (30D/EF600mmf4L)
by keiji_takayama | 2010-09-30 02:15 | ズーラシア | Comments(0)

イベント

上野で写真を撮り終え、京浜東北線で鶴見に向かった。JR鶴見線に乗って、沿線の
風景などを撮り歩こうというイベントに参加するためだ。鶴見といえば 、数年前に
ちょくちょく来ていた。働いていた会社の本社があったところ 。駅と直結している
ビルにも店を出していたので、商品移動などで立ち寄ることも何度かあったのだ 。
久々だったのでビルだけでも見ていくかと思ったら、なんと工事中だ。近くにいた
駅員に話を聞いたら、もう2年くらい前に閉館したという回答だった。ビックリ。

で、本数の少ない鶴見線に乗り、超望遠とは違う画角を楽しんできた。濡れている
600mmはコインローカーで自然乾燥。こういうイベントに参加すると、広角とか
標準画角の感覚を忘れないので、とても有意義だ。古いレンズをマニュアルで使う
面白さも同時に味わえる。でも、カメラの視度補正を移してくるのを忘れたので、
どうもピントがイマイチだった。シチュエーションがどうであれ、基本は同じだ。
b0016600_10344367.jpg

AB− (kissD N/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-09-29 10:33 | 上野動物園 | Comments(0)

雨の上野

写真オフ会に参加する予定だったので、昨夜は準備を進めていた。集合は12時半 。
ということは、開園と同時に上野に入れば2時間は撮影できる。漠然とこんな考えが
頭を過ぎった。で、起きたのが7時半だったこと、雨が降っていたことが理由となり
予定通り、上野動物園に行ってきた。開園と同時に入るのはたぶん、初めてのこと。

撮りたい動物がどうこうと欲は出せないので、まずは西園に直行。ハシビロコウは、
雨に打たれていた。寝グセ頭が妙に凛々しい。まずこれを押さえ、その後もなんとか
形になりそうな動物を探しはしたが、雨が強くなってきたので素直に諦めることに。
それにしてもよく濡れた。カメラだけではなくレンズもびしょ濡れなわけで、前回の
多摩のあと、そちらも少なからず被害が出ていたことが判明した。とはいえ、撮った
写真に大きな影響が出ているわけではないので、ちょっと一安心。にしても疲れた。
b0016600_1103155.jpg

AB (kissD N/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-09-28 23:50 | 上野動物園 | Comments(0)

Kiss me

ムフロンは雨を楽しんでいるように見えた。そういうタイミングに立ち寄っただけ、
といえばそれまでだが、草を美味しそうに食べている。雨を避けようとする気配など
全く見せず、みんなが外に出て行動していた。で、ふと遠くの位置にカメラを向けて
みたら、一頭の♂が何とも不思議な表情を浮かべていたのだ。最初は顔を上げながら
ニンマリしていたのだが、やがて正面に目線を送りながら上唇をめくりあげていた。
これはつまり、キスをせがんでいるポーズにも感じられる。水も滴るいいオトコだ、
ということをアピールしていたのだろうか、なんてことを考えてしまう。これまでに
何度もムフロンを撮っているが、こんな表情を見たのは初めて。やはり雨は楽しい。

そして有り難いことに、雨が降っても店にはたくさんのお客様がご来店。ここ最近は
買い取り査定がとても多いので、もうてんてこまいだ。指定されて、ウィンドーから
商品を出してご覧頂くわけだが、これが個人的に興味のあるレンズだったりすると、
すっかり楽しんでしまう。そうかと思えば、先日発売になった新しい機種、α55や
EOS60Dの中古が早くも並んでいた。手放す理由は様々だが、古いカメラやレンズは
それでも堂々とした雰囲気を醸し出しているような気がする。それと比べると、殆ど
ポテンシャルを発揮できないまま売られて中古になったカメラは、どうしても寂しい
感じがしてならない。やはりカメラは使ってこそ意味がある。説得力はないけれど。
b0016600_1182277.jpg

AB (20D/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-09-27 01:17 | 多摩動物公園 | Comments(0)

GF1がやってきた

暑さを避けて、日中は奥のほうにいたワラビー。閉園近くになったら、近い位置に
ピョコピョコ跳ねてやってきた。ワラビーといえば、横浜の金沢動物園で撮影する
イメージが強い。ただし、やたら距離があるのでなかなかチャンスに恵まれない。
そんな事情があるせいか、この近さには心底驚いてしまう。肉眼でもハッキリと、
毛並みまで確認できてしまうのは貴重な場所だと思うのだ。こちらのそんな思いを
知ってか知らずか、近くにやってきたワラビーは、じっとお客さんを眺めている。
写真を撮りながら少し涼しさを感じた。背景の空気も秋色だった。いよいよ、秋の
撮影シーズンがやってきたのだと実感することになった。ところでこのワラビー、
なかなか凛々しい顔立ちをしている。キリッとしていて実に礼儀正しそうだった。

パナソニックのマイクロフォーサーズモデル、G1とGF1が随分安くなってきた 。
ボディのみだと、2万円でお釣りがくる。これは衝動買いしそうなレベルだなぁと
思っていたら、職場の先輩がGF1を手放したいという話をしていた。内心、これは
いろんな意味でマズい(笑)と思っていたのだが、結局価格に釣られて商談に乗り、
そして気付いてみれば、白いGF1がやってきた。ついに手を出してしまったので、
マウントアダプターでいろいろ遊んでみようと考えている。それにしても、軽い。
いつもの装備とは真逆だ。こうしてどんどん、デジカメ&レンズ沼に嵌っていく。
b0016600_194730.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-26 01:08 | 江戸川区自然動物園 | Comments(2)

蘇生

嘴の大きな鳥を狙うとき、選択肢は2つしかない。嘴をすべて入れるか、それとも
途中で切ってしまうかである。イメージを膨らませるためにカットすることはよく
あるのだが、今回はすべて入れようと思った。なぜなら、とても美しかったから。
シャープでストレートに伸びた嘴のラインを入れるには、まず全体における構図、
つまりは空間バランスを面積単位で考える必要がある。これはもう直感的だけど、
このバランスがたった数ミリ違うだけで、写真が与えるイメージは大きく異なる。
立ち位置を決めコウノトリを撮ってみた。しばらく眺めていたら、ときどき一点を
睨み付けるような表情を見せる。顔にちょっと角度をつけて、ギロリと不敵な顔に
変わるタイミングで捉えようと決めた。ただ横顔を撮るより、インパクトは強い。

話は変わって。昨日、殉職したと書いた30D。今朝起きて動かしてみたら、なんと
いつもと全く変わりなく動いた。何度か試しにシャッターを切ってみたが、エラー
など全く起こらずいつも通り軽快な動作である。乾いたので直ってしまったのだ。
これと同じ事が以前レンズでもあったが、30Dが雨に打たれたのは一度や二度では
ないわけで、これはもう何かが宿っているとしか思えない(笑)ともあれ、復活だ。
b0016600_111261.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-25 01:00 | 江戸川区自然動物園 | Comments(0)

殉職

予報通りに雨が降ったので、予定を変えて多摩へ出掛けた。いつもなら、雨の日は
カメラを1台しか持っていかないのだが、この日は2台にした。何故そういう気に
なったのか、明確な理由があったわけではない。でも、予感はしていたのだろう。
雨は予想外に降っていた。量が多かったのだ。これはハードになると思ったけど、
到着して実際に撮り始めたら、いつものように傘を放り出すに違いない。人の姿が
まばらだったので、シャトルバスに乗せてもらうことにした。まずユキヒョウへ。
休日だということをすっかり忘れていたが、雨にも関わらず賑わっていた。でも、
写真を撮れそうな場所にいなかったので、そのまま戻ってシフゾウを狙うことに。

雨に濡れた動物はとても魅力的だ。ついつい自らの状況を忘れて没頭してしまう。
気付くと頭の先からつま先まで、びしょ濡れになっていた。半袖なのでやや寒い。
シフゾウを撮って再びユキヒョウ前を通るも、状況は変わっていなかった。そこで
奥にいるターキンを見に行った。雨に濡れる毛がとても美しい。カメラを向けて、
シャッターを切ったとき。いつもと違う音がした。直感的に理解するものがあり、
カメラを確認する。エラー表示であった。まずは復活を試みる。だが変わらない。
やるだけムダと判断したので、予備のカメラに代える決断をした。初めてである。

30Dは、購入後使用期間が最も長いカメラだ。大船の店で買った。以来、中心的な
存在としてずっと期待に応えてくれた。ある意味ではプロより酷使していたのだが
撮影中にトラブルを起こしたことは一度もない。何度雨に打たれても、仕事は全う
してくれるカメラだった。それが止まった。まだ可能性は僅かに残されているが、
今回はおそらくダメだろう。殉職だ。思い出の多いカメラだった。感謝している。

とここまで書いたが、写真は代役の20Dで撮影したユキヒョウ。ようやく撮れた。
b0016600_205450.jpg

AB (20D/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-09-24 01:59 | 多摩動物公園 | Comments(0)

チャンス

一番奥にあるペンギンのところに行ってみたら、全員休憩中だった。手前のほうに
出てきているコはおらず、暑さの影響もあってみんな小屋の中でじっとしていた。
これはさすがに厳しいなと苦笑し、立ち去ろうとして。ようやく手前のほうにいる
若ペンギンに気付いた。こちらに対して警戒する素振りは見せないが、どうしても
正面を向いてくれない。カメラを向けても後ろ姿しか視界に入らなかった。でも。

「ひょっとしたら何かやってくれるのではないか」という淡い期待があったので、
そのまましばらく待っていた。すると、手入れをする素振りを見せつつ、こちらに
ちらと視線を送ってきた。以前誰かが言っていたことだが、動物園の動物を人間が
見ているようで、実はこちらが見られている。これは実際に写真を撮っていると、
よく感じることだ。そしてそれはつまり、必ずこちらをチェックする瞬間がある、
ということになる。ここがチャンスなのだ。ただのこじつけかもしれないけれど、
7年半動物園で撮ってきた立場から言わせてもらえば、間違いのない話だと思う。
b0016600_148280.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-23 01:47 | 江戸川区自然動物園 | Comments(0)

咳払い

今日の写真は、クモザルにしようと決めていた。たぶん江戸川では一番撮っている、
そう思い込んでいたので、そんな内容にするつもりだった。とはいえ、裏付けは一応
取ったほうがいいと考えたので、これまで本館に載せた写真をすべてチェックした。
しかし詰めの甘さが出てしまった。なんと、一番多く載せていたのはワラビーであり
クモザルはレッサーパンダ、プレーリードッグと並んで2位だったのだ。いやいや。

クモザルは2つの場所で見ることができる。数も多いので、いつしかそういう気分に
なっていたのだろう。別の見方をすれば、撮っているがボツが多い、ということだ。
撮れる場所は2つだが、それぞれのシチュエーションは大きく異なる。それは背景。
片方は空や緑がバック、そしてもう片方は壁だ。この壁に絵が描かれているのだが、
これをボカすのがなかなか厳しい。全体がボケるとそこそこ美しい色になるのだが、
そう都合良く狙った場所に来てくれるわけでもない。隣でカメラを構えていた婦人が
親子の姿を連写していたが、1度もシャッターを押さずその瞬間だけを待っていた。

で、チャンスは突然やってくる。100%の満足ではないけれど、まぁ良しとしよう。
b0016600_135491.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-22 01:34 | 江戸川区自然動物園 | Comments(0)

隙間

江戸川に着いて最初に撮影したのがサイチョウだった。思いがけずいい位置にいて、
これは全く予想していなかったのでちょっと慌てた。急いでカメラをセットしたら、
檻に光が当たっていることにようやく気付いた。見えていたはずだが、状況の良さに
面食らってしまったのだ。さあ困った。とにかく、直射の影響が少なくてなおかつ、
背景処理のできる場所を探す必要がある。カメラの視野率100%が救いだ。ちょっと
左右どちらかにカメラを動かせば、すぐに余計なものが写り込む 。ギリギリの隙間を
見つけてサイチョウの表情を捉える。時間はさして経過していないのに、たくさんの
情報を頭の中で整理する必要があった。こうして、サイチョウを撮れた。これまでに
何度か載せているが、ようやくマトモに撮れた気がする。嘴のデカさを強調できた。

多摩動物公園で、トラの赤ちゃんがいよいよ屋外で公開された。たくさんの人が見に
来ていたので、連写の音が鳴り響いていたらしい。でもここは、やはりマイペース。
b0016600_153454.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-21 01:55 | 江戸川区自然動物園 | Comments(0)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama