2017年 03月 28日 ( 1 )

雨のコタロウくん

最初にカモシカのところを通ったときは、遠くにいるだけだった。
雨だし前には出てこないかな。そんなことを感じながら通過した。
その後カモシカのことは意識から離れて、別の場所を回ってトラを
狙おうと戻ってきた。そこでしばらく撮影していたのだが、14時を
過ぎてからやや暗くなり、露出が落ちた。雨は勢いを増してきて、
さすがにこれは厳しいと思わざるを得なくなった。思っていたより
成果があったと思えたし、早めに帰ろうとカメラを仕舞い込んだ。

ぐるっと回ってトラのところから降りる際、眼下に見えるカモシカ
のところが気になった。あれ、これはひょっとしたら手前にいる?
もともと視力が悪いので、裸眼ではほとんど何も見えない。ただ、
形でなんとなく解った程度だった。そこで、静かに近寄ってみたら
やはりカモシカが前の位置で座っていた。これは絶好のチャンス。

こうなったら、やっぱり撮影したい血が騒ぐものだ。それでも少し
迷ったけれど。カメラとレンズ、そして体もずぶ濡れだ。いったん
帰ると決めたので、気持ちの切り替えが難しいかと思ったのだが、
カモシカを確認したら吹っ飛んだ。音を立てないように姿を消し、
ちょっと離れた休憩場所でカメラを再セッティング。そのあとで、
カモシカの前に姿を現した。幸いにも、移動することなくそのまま
いてくれたので、たっぷりと撮影することができた。雨に濡れて、
凜々しさにも磨きがかかっているようだ。訪れる人も少ないのか、
こちらを気にして視線を向けてくれた。横顔も見せてくれたので、
バリエーションを2つ得ることができた。濡れてチリチリになった
毛が表情と相まって、いい雰囲気を作ってくれたと思う。そして、
タクマーの柔らかな写り、解像力のなさがプラスに働いたようだ。

因みにこのカモシカはコタロウくんという。お礼を告げて去った。
さすがにこれで終わりかと思ったのだが、実はそうではなかった。
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(E-PL5/スーパータクマー200mmF4)
by keiji_takayama | 2017-03-28 09:07 | 多摩動物公園 | Comments(0)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama