すると、ついに動きがありました。大きな角の♂が、のっそり立ち上がったのです。
これは最初で最後のチャンスだと勝手に決め、気配を殺して静かに待ちます。かなり
寒かったけど、ここは我慢。すると、一点に絞っていた狙いの撮影ポイントに向き、
ゆっくり歩いてきました。「よ〜し、よ〜し、そのまま、そのまま。」心では大声で
叫んでいるけど、ひたすら無の雰囲気を作ります。少しして、イメージ通りの場所で
その存在を誇示するかのように。ちょっと頭を上げてくれたところを撮影しました。
今回の金沢ではこのカットを撮りたかったので、良かった。紅葉の動物園写真です。
(30D/EF70-300mmf4.5-5.6DO)
こちらが件のショットですね★
タイトルもいいですね!穏やかに焔立つ中のヒツジ・・・・
って、ヒツジっていうと柔らかいイメージを想像するのですが
こちらはスゴイ存在感・・・(^^;;
威嚇的なぐるりんと丸い角が怖いくらいです。
アンモナイト?みたいな・・・(笑)。
ビシッ!と決まった、見飽きない一枚です。
角の模様を見始めると、そのまますぐに5分はたってしまいそう・・・。
そうです。けっこう気に入っているショットですね。特に何かを
しているわけではないけど、この雰囲気はそうそう撮れないです。
紅葉とヒツジの大きな角がなかなかマッチしているのではないかな。
ちなみにこのバック、ちょっと前に載せたシロイワヤギの背景と
全く同じです。引きで撮っているシロイワヤギではボケないけれど、
望遠を使ってあの葉をボカしたものが、この写真の背景になります。
存在感が大きいのは、大きな角もそうだけど、顔の部分の毛流れでは
ないかと思います。これが妙に頭から離れないんですよ。印象的です。
こういう写真を撮れる動物園って、ホントに少ないんです。今年また。