旭光学(PENTAX)製、いわゆるM42マウントのレンズである。
先月、松屋銀座で開催された「中古カメラ市」を見に行った際、
買ってきたものだ。純正メタルフード付き。4,500円だった。
かなり安いので全く期待しておらず、遊び撮影の際に使おうか、
くらいの気持ちだった。1961年頃の発売。50年以上前である。
先日の記事でも触れているが、この200mmはアダプターを介して
オリンパスのカメラに装着すると、400mm程度の画角を得られる。
そうなると、動物園でもそれなりに使い勝手があるかもしれない。
それが、購入の動機だった。予算5,000円、いい買い物ができた。
とはいえ、なかなか出番はないだろうというのが正直なところ。
カメラ市以後はあまり撮影にも行けなかったので、買ってそのまま
バッグに入れっぱなしになっていた。だったら雨の日用に使おう、
そう突然思い立ったのがきっかけで、持って行くことに決めた。
軽いようで実はけっこう重い。金属製なので、ずっしりしている。
いつもはヘリコイドもそれなりのトルクで軽く回せるのだろうが、
雨がレンズの中に入り込んだらしい。すっかり重くなってしまった。
雨に濡れたモニターでピントを合わせるのは、なかなか厳しい。
それでも苦痛だと思うことはなく、けっこう楽しんで操作していた。
で、写りを見て笑ってしまった。これはどうだろう、なかなか良い。
絞りはすべて5.6で撮影した。コントラストがいい雰囲気だと思う。
やたらシャープな感じでもなく適度に解像力不足。それでいて、
色乗りがけっこうどころか、かなり好みだった。これは素晴らしい。
これで4,500円なんだからすごい。オールドレンズ万歳、である。
こういう結果を得てしまうと、またしても嵌まり込んでしまう予感。
(E-PL5/スーパータクマー200mmF4)