CP+2017 パネルディスカッション①

キーノートスピーチが終わったあとは、パネルディスカッションだ。
各メーカーのエンジニアが集まってトークを繰り広げるという内容。
毎年、脱線したり司会がグタグタだったりするのだけど、面白い話が
聞けるので楽しみにしている。今年は、参加するメーカーが4社から
8社に増え、内容の充実度はもちろん、メモを取る量も倍になった。

発表されていたテーマは「魅力あるカメラづくり」だった。
まずは各社パネラーの自己紹介からスタートしたのだが、それぞれの
専門分野はやはり開発である。ソニーのかたが、持っているカメラを
「機械」と話していたのが印象的。そして殆どの皆さんが写真好き、
実際に撮影を趣味にしている。和やかな雰囲気でイベントは進んだ。

まず、2017年の技術進歩について、キーワードが挙げられる。
・撮影コマ速度
・画像処理速度
・静音化(電子シャッター)
・高感度化
各社の新製品によって、撮影領域がさらに広がっている。
続いて、これに基づいた各社の新しいカメラについての話になった。

オリンパスOM-D E-M1MarkII
能力アップ=カメラのスペックを上げる、がテーマ。
センサー、エンジンのスピードを上げないと、本当の意味がない。
3年開発し、一歩進んだ性能を実現した。
気持ちよく、様々なシーンで写真が撮れる→スピーディに伝わる
単なるイメージングデバイスではつまらない。
「本当に合う」AFにするため、評価チームを作って25万枚撮影した。
実際のシーンに合うレベルに高まっている。
E-M1MarkIIという名前にした理由は、コンセプトが同じならモデル名は
同一でいい。という考えから。突き詰めているので、「II」を与えている。

キヤノンEOS9000D/KissX9i
9000Dは本格志向、X9iはファミリー向け。
EOS30周年に出たカメラ、その意味は大きい。
バネリストの須田さんはEOS初のカメラ、650の開発担当。
進化した姿がここに出てきたと、感慨深そうだった。
ちなみに、最新の70-300mmを650に装着したところ、AF、防振とも
きちんと作動した。液晶の表示にも問題はなく、感動したそうだ。

キヤノンEOS M5/M6
ミラーレスの普及が早い地域でも、一眼レフを求めるユーザーはいる。
両方の選択肢を持つ形で、今後も進めていく。

甲田教授:現在、日本大学芸術学部では一眼レフを推奨している。
ただし、中判も増える今年はミラーレスをどう扱うか悩んでいる。

シグマsd Quattro
これまでのSAマウントユーザーを無視できない。
レンズ資産とフォビオンセンサーを生かしつつ、ワクワクさせる
パッケージングを目指した。Hのほうが売れているのは意外だ。
フルサイズは、やりたいなぁ(笑)

フォビオン→撮影時、アンダーに設定するユーザーが多い。
適正露出という考え方だと、ISO感度に縛られる。
基準感度であるISO100にすると、現在の設定になる。
質感を出すために、ユーザーは露出を下げる。
感度は、規格で決まっている基準はあるけれど、あとは使い方次第。
きまりごとがすべてではありません(笑) フジフィルム 上野さん
ちなみに、露出補正は±5段まで可能です。

ソニーα99II
α7シリーズが人気なので、「今さら一眼レフか」の声もあった。
しかし、Aマウントのレンズ資産を大切にしたい。
「最新のボディに装着することでの、新しい発見」を提案するため。
7RIIより改善している点がある。それは99IIのほうが新しいから。

甲田教授:7RIIを使っている。
EVFのメリットは、設定を変えた瞬間に、それがビューファインダーに
表示されること。撮る時に作品をイメージできる、しながら撮影できる。

4240万画素、コマ速12コマは、センサーにはとても厳しい。
裏面型を採用しているので、画素の邪魔をせずに配置できるのは大きい。
自社オンリーのイメージセンサーがあってのカメラ。

正直な話、メモの判読ができないところがあります。すごい字だな。。。
(続く)
CP+2017 パネルディスカッション①_b0016600_2373431.jpg

(OM-D E-M1/NewFD 500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2017-02-23 23:07 | 千葉市動物公園 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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