新刊本紹介のところで、ネコの写真に言葉を添えた写真集が目についた。
そして、完全に忘れ去っていた「写真集」のことを思い出したのである。
これについては過去に2度ほど、ここでさらりと書いたことがあった。
あれから10年近くが経過しているし、まぁいいかなと思う。
ある出版社から、写真集発行の話が入ってきた。
某クリエイティブな事務所所属のタレントが、写真にコメントを入れる、
というタイプの写真集である。どのカットを候補にするかという話など、
打ち合わせが多く必要な案件だった。その出版社に出向いて説明も受けた。
提示されたギャラは30万円だった。金額の大小はともかくとして、
とにかくこの話は何としても成功させたかった。それまでにも何度か、
出発物や本に名前が掲載されたことはあったが、写真集は経験がない。
これはある意味では大きなチャンスだと思っていた。ギャラはいくらでも
OKのつもりだったので、即座に引き受けることにした。その後の提示で、
印税はすべてタレントの事務所に行くという案が出され、それも呑んだ。
しかし、残念ながらこの話は途中で見事に流れたのであった。
理由は明確には教えてはもらえなかったので、タレント側との折衷がうまく
いかなかったのではないかと思っている。にしても、これは惜しかった。
ブログを長く続けているといいこともある、と当時は書いた。
しかし現在では、「長過ぎるのはどうなのか」に変わっている。