いることのほうが少ない。直近のものならまだしも、数年が経過してしまえば
そんなものはさっぱり忘れてしまう。しかし、それでもいくつか明確に記憶が
残っているものがある。ふと、それをもしも現在まで所有していたとしたら、
年間の使用料はいくらになるだろう。そんなことを思いついて、調べてみた。
2003年の4月、本格的に動物園写真を始めた。その目的で初めて購入した、
EF300mmf4L IS USM 。錦糸町のヒカリカメラで、10万円の中古を選んだ 。
そして 、現在の中古並品は84,240円。買い取り価格は59,000円である。
つまり、この12年間で15,760円しか値落ちしていないことになる。まあ、
とても同じ状態を保ったまま12年間維持できるとは思っていないが、これは
さすがに驚くべきリセールバリューの高さだろう 。もし59,000円で買って
もらえるのなら、使用した12年で減った価値は41,000円。これを使用した
年数で割ると、1年当たりの使用料は3,416円。かなり割安な水準になる。
これはすごいと思ったのだが、だったらこれはどうかというケースがあった。
それは初めて自分のお金で買ったカメラ。昭和57年(1982年)1月のこと。
近所のカメラ店で、ペンタックスSPF+タクマー55mmf1.8を購入。お年玉を
集めて握りしめて、21,000円だった。写真を学んだカメラである。それから
33年が経過しているわけだが 、いまでもペンタックスSシリーズは中古での
一定人気が保たれている。つまりは、相場がちゃんと形成されているわけだ。
もう底値といっていいレベルだが、使い込んだランクと仮定しても、カメラは
2,500円、レンズも500円の値が付く。合わせて3,000円だ。購入価格から
これを引くと18,000円、さらに年月の33で割ると、なんと545円だった。
かなりのこじつけだが、なんとも面白い結果になった。写真を学んだ月謝は、
545円だったということになる。写真教室に通うより、数倍も安かったのだ。
(X-T1/XF50-140mmf2.8 R LM OIS WR)
まあ実際は途中で手放してしまうことがほとんどですので、
この計算は正確ではないんですけどね・・・。とはいえ、
こうして考え直してみると、長く使うことを考えて選んだ
ほうが、実際は経済的だったりします。クルマもそうですね。
ちなみに、最も長く使っていたのはLXじゃないかな。。。