とても距離が近いし、たいてい表に出て何かしているので撮りやすい。
いつもながら、楽しく過ごさせてもらっている。
陽が出てちょうどゴリラのところに差し込んでいたので、おでこが庇になり、
目元の表情を伺い知ることができなかった。これはさすがに厳しいと感じて、
でもきっとなんとかなってしまうのではないかと思い、準備だけはしていた。
最初、ゴリラはボールを口にくわえているように見えた。
子供のころ、そうやって遊んでいた記憶がある。つまり似たようなものだ。
やがて、それが実は食べ物であることを知る。むしゃむしゃと食べていた。
続いて手にしたのは、丸ごとのキャベツだかレタスだか、野菜であった。
それをいきなり口にほおばり、バリッと食べ始めた。なかなか豪快だ。
ところが、いきなり食べたので口に挟まったか、味が好みではなかったか。
いきなりこのように口を開けて、苦そうな表情を浮かべたのである。
目の表情は影になって明らかではないのだが、鼻付近の皺が物語っている。
キャッチライトも入っていないので全体的に暗い雰囲気になりそうだが、
口が開いてピンク色の歯茎が覗いている。これでイメージが変わった。
「目は口ほどにモノを言う」というが、逆もまた然りのシーンである。
ちなみにこのあとは何事もなかったように、平然とバリバリ完食した。
(OM-D E-M1/MZD40-150mmf2.8+MC-14)