同じような気分なのである。そう、ようやく2014年のツアーが始まるのだ。
昨年は2月の白川郷がスタートだったのだが、今年はお客さんが集まらなくて
1月に予定していたアルパカ牧場も含め、催行されなかった。やっと決まった
富士花鳥園は、大雪で施設に影響が出て中止に。なんとも残念な結果だった。
このような状況のなか、4月に桜を撮るツアーの話が来た。これがどうやら、
催行決定になっているようだ。さすがは桜である。あとは天気とタイミング。
今回のツアーは、名前を前面に出していない。フォトインストラクターという
立場である。どちらかというと初心者向けの内容で、旅行も兼ねているのだ。
ツアータイトルは「趣きの違う甲州の桜4名所めぐり」。渋滞が心配である。
さて、ではこの4つの撮影地をざっと紹介しよう。晴れると清々しい気持ちに
なれそうな場所である。これに桜がプラスされるのだから、いい環境である。
①王仁塚の桜(60分)
推定樹齢300年、幹周り3.6m、樹高17mのエドヒガンザクラ。小高い丘に
佇む一本桜である。晴れた日には残雪の八ヶ岳が背景に見え、とても美しい。
2003年「僕の生きる道」、2004年「桜咲くまで」など、ドラマのタイトル
バックにも起用された場所。韮崎市の指定天然年記念物にも指定されている。
②三代校舎ふれあいの里(75分)
敷地内には、明治・大正・昭和の校舎が並んでいる。もともと建てられていた
津金学校は明治8年設立、昭和60年に閉校された。明治校舎は歴史資料館、
大正校舎はそば打ちやほうとう、農業などの体験施設、昭和校舎は宿泊施設や
イタリアンレストランを備えた「おいしい学校」として生まれ変わった。庭に
ソメイヨシノが約30本植えられている。明治校舎バルコニーはポイントだ。
③実相寺(60分)
日本三大桜の1つ。エドヒガンザクラで、推定樹齢は2,000年と言われる。
幹周り11.8m、樹高10.3m。日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に
国指定天然記念物第1号となる。ヤマトタケルノミコトが、東夷征定の折りに
植えたという伝説がある。桜と同じ頃に、およそ8万本のラッパ水仙も咲く。
④眞原桜並木(50分)
牧草地の道路脇に伸びるソメイヨシノの並木。750m、約200本のトンネルを
楽しむことができる。土地の発展を願い、昭和40年代に植樹したのが始まり。
南アルプスの残雪を眺めながらの散策になりそう。運が良ければキジに会える。
当日はこのような予定になっているのだが、おそらく渋滞が激しく、なかなか
厳しい移動になりそうだ。下見にも行きたいのだけど、開花時期と重った場合
身動きが取れなくなる可能性がある。桜撮影はすべてがタイミング。ツアーは
これを予想しなければいけないし、旅行を作る担当さんの苦労は並ではない。
おそらく、今年初めて動物園以外で写真を撮る。務めをしっかり果たしたい。
AB− (OM-D E-M5/FD500mmf4.5L)