ニコンに200-400mmなんていうレンズがありますが、それ以外ではシグマしか
製造していません。テレ端は800mmですから、かなりの倍率です。しかし、古い
タイプなのでデジタル対応ではありません。こういうド級のズームを使うのは初の
経験だったので、写真の質がどうこうではなく、まず使ってみようと考えました。
ひとまずはネットでこのレンズの評判を確かめてみたのですが、結果はボロボロ。
ピントが合わない画質は良くないと、散々な言われようでした。まぁスペックでも
それは仕方ないとは思いますね。デジタル対応だったらまだしも、旧型ですから。
そんなこんなで多摩動物公園に行ってきたのですが、風が強く期待は持てません。
とにかくデカくて長いため、影響をモロに受けてしまうからです。しかも、重い。
実際は600mmf4Lよりも少し軽いのですが、そんなことは全く感じず、ズシリと
腰に来る重さでした。しかもこれ、ニコンマウントです。つまりアダプターを介し
AFのレンズをわざわざマニュアルで使うという無謀さでした。よくもこんな装備で
出掛けるものだと思いますが。月曜の園内は、思っていたより賑わっていました。
カメラを持ったお客さんがけっこう多くて、ユキヒョウの前は動くたびに嵐の如く
シャッター音が鳴り響いていました。音から察するに、ニコンユーザーが多かった
ような気がします。けっこうそれなりにチャンスはありましたが、やはりウワサの
通りピント合わせは至難の技。正直に言って、800mm域では使わないほうが良い、
というのが評価です。600mmあたりで使えばなんとかなるかな。元々はかなりの
高額だったレンズですが、それにツラれて購入すると、ちょっと苦労しそうです。
ただ、ズームなので便利だなと思うシーンもいくつか。雨用なら使えそうですね。
AB (kissDX/シグマ300-800mmf5.6 APO EX HSM)