付属品一切なし 、というのを確か3万8千円くらいで買った 。充電器はあるので
それ以外のケーブルやCDはどうせ使わないからである 。ツアーに持って行くため
去年最も出動率の高かったカメラだと思う。並行して、動物園撮影用だった7Dに
対する違和感や不信感がどんどん増幅されていった。そして暮れ、7Dを戦力外と
決定した。これによって昇格したのだ。お客さんとの会話の中で、この話を伝える
ことがあるのだが、ほぼ100%の確率で皆さんビックリする。でも、そこに至った
経緯を知ってもらうと、けっこう納得してもらえるのである。この選択については
結果的には大正解だったと思っている。フィーリングはけっこう大切なのだろう。
こうしてトップの座に君臨した50Dだが、実は爆弾を抱えていた。ツアーで尾瀬に
行ったときのことだが、突然シャッターが切れなくなったのだ 。当然サブカメラも
持ってはいたのだが、さすがにこれには慌てた。でも、カメラ店で働いている者の
強みで、応急的にどこをどうしたらいいか、たいてい見当はつく。接触不良を疑い
バッテリーグリップを外してまた装着したら復活。実撮影に影響はなかったのだ。
ところが、動物園撮影に使うようになったら2回に1度の割合でこれが再発する。
おそらくはバッテリーグリップの問題だろうと思うのだが、突然シャッターが作動
しなくなるという点も全く同じだった。ちなみに前回の多摩では発生しなかったが
その前の金沢では1度起きている。つまり、今回の千葉で起きると予想していた。
それがまさに的中。しかも、最悪のタイミングで発生した。フクロテナガザルだ。
大声で吠え始めて、いい位置に来たと思ったらアウト。外して戻せば直るのだが、
それをしたらもう間に合わなかった。これだけなら笑って済むのだが、今回はその
次があったのである。レッサーパンダを撮ろうとした 。電源が入りレンズのAFも
作動しているのだが、なぜかシャッターだけが切れないのだ。だんだん症状が悪く
なってきたので、そろそろ完全に終わりそうだ。グリップはもうかなり安いので、
さほどの出費にはならないのだが、こういう故障が起きたのは初めてのことなので
「酷使してるけど、故障なんてしたことないですよ」と言えなくなってしまった。
だが、グリップを変えてもまだ発生したとしたら ? これは考えないことにしよう。
AB (1D MarkⅢ/EF600mmf4L)