当時としては実に画期的だった。レンズの良さはすでに定評があって、洗練された
デザインとともに大きな人気を集めた 。数年後には改良型となるG2も発売され、
システムも充実していたシリーズであった。2005年3月に生産終了となったが、
その後もファンの多いカメラである。レンズのほうはマウントアダプター使用で
マイクロフォーサーズやNEXシリーズにも使える。このため中古では人気があり、
品薄状態が続いている。ところが。ボディのほうは、ここに来て弱点をさらけ出す
結果となっている 。今の店に入って5年ほど経過したが 、それまでの間に多くの
G1を査定してきた。そのほぼ100%が、ファインダークモリの状態なのである。
一時は京セラが修理もしていたが、なんと修理代が14,000円もする。ここで、
G1の買い取り相場を見てみると。新品同様でもすでに8000円まで落ちてきた。
つまり、この状態でもファインダーにクモリがあれば修理の対象となり、結果は
すでに買い取り額を上回ってしまうわけだ。となると、評価はかなり低くなる。
高くても2,500円程度になってしまうのだ。ちょっと残念だが、現実なのである。
ちなみに。ネットオークションでは、だいたい5000〜10,000円前後で取引が
行われているようだ。しかし、商品説明欄にファインダーのことが書かれている
出品は殆どないだろう。こういう点が、オークション商品の落とし穴なのである。
理由が明確な買い取りランクの低いカメラが、オークションに出ると化けるのだ。
(kissX4/タムロン18-270mmf3.5-6.3 PZD)