いろいろなことを感じるわけだが、昨今つまりフィルムからデジタルに移行してのち
ユーザーの嗜好もかなり変わってきたと思う。その1つが、複数メーカーの製品を、
併用して使用するケースが増えたことだ。フィルムと違って、デジタルはメーカーに
よって発色や画質の味付けが異なる。レンズとの組み合わせも考えると、多種多様な
写真表現をコントロールできるようになる。この状況はキヤノン、ここならニコン、
というように、メーカーの選択で写真の雰囲気を変えることができるのだ。そして、
これは実際に行っていることなので、とてもよく解る。撮影する動物園の状況により
使用機材を変えているのはそのため。これと撮影時の距離で持ち出す機材が決まる。
キヤノンとニコンを併用しているというケースは意外に少ないように思うが、○○と
ペンタックス、というケースをよく見かける。あとフォーサーズ。つまりはボディに
手ブレ補正が内蔵されているメーカーである。手元にE-3とE-510があるのだが、
戦力にした理由の1つがこれであった。小さくて便利だし、古いレンズも使えるし。
お客さんに話を伺うと、同じ考えであることも多い。機材を査定しながら、そういう
組み合わせについてあれこれ思うことも。ただ値段を出しているだけではないのだ。
B (1D MarkⅡN/FD500mmf4.5L)