これは多摩の風景として、すっかりお馴染みになった。それまではあまり写真を撮る
こともなかったが、運動場が新しくなってプールが大きくなり、見やすさが増した。
いつもはちょっと俯瞰の角度から、やや見下ろすような位置から撮影する。ここは、
近くから見られるのはいいのだが、そうなると立体感がなくなり背景処理もしにくく
なってしまうので、狙える場所は限られてくる。ただこの日はちょっと位置を変え、
近付いてみることにした。なぜなら、岸に近い場所にいたので、いつものところから
撮ろうとすると、後ろに石垣が入ってしまうから。これをカットするのに、予想外の
苦戦をすることになった。で、見方を変えるために寄ってみようと考えたのである。
600mmで狙っているのだから、近いとドアップになる。これの前にたまたまサイの
顔をフレームいっぱいに撮っていたので、それが発想の転換に大いに役立つことに。
哀愁漂う雰囲気になった。あとは、歯が見えるタイミングを待ってシャッターオン。
AB (kissD X/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)