満足に写真を撮れない可能性のほうが高い。早い段階でとにかく1カットを狙って、
安心したいという思いがあったのだ。園内に入るとまずレッサーパンダが目に入る。
しかし撮れるような状態ではなかったのでパス。すぐにキリンのところに向かった。
タイミングの良いことに、ちょうど食事中であった。葉をたべようと顔を上げると、
キャッチライトがキレイに入る。まずはなんとかなりそうだ、とレンズを向けたら。
やっぱり野毛山、そう簡単に事は運ばない。葉を入れてあるケージを支えるポールが
思い切り画面に入ってしまう。なんとか隙間を探してフレーミングしようとするも、
完全に消し去ることができなかった。数コマ撮影して諦めて、時間を置いて再挑戦を
試みることにした。園内はさほど広くないので、何周かしたら必ずチャンスがある、
そう考えたからだ。こういう予想は意外によく当たる。何度か見回っていたら、結局
ちょうどいい位置で枝をつまんでいるところを発見。バックとの距離も申し分なく、
新緑をイメージさせる背景で撮影することができた。構図を決めたら、首と顔が傾く
瞬間が訪れるのを待つ。狙い通りの体勢になり、キャッチライトが入る。試合終了。
AB+ (D3/FD500mmf4.5L)